ヘッセの「少年の日の思い出」をドイツ語で読みたい

ドイツ語は分からないけど。『そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな』

第3文目 Wir sprachen...

Wir sprachen, da eben mein kleiner Sohn uns gute Nacht gesagt hatte, von Kindern und von Kindererinnerrungen.

 

発音の勉強

例によってGoogle先生に読み上げてもらったものを書き出してみた。

ヴィア シュプラーヘン、 ダ イーベン マイン クライナー ゾォン グーテ ナフト グザークト ハッテ、 フォン キンダン ウント フォン キンダエリンネアルンゲン

 

文法の勉強

Google先生の訳「私の幼い息子がおやすみなさいと言ったように、子供たちと子供たちの思い出について話しました」

教科書「ちょうど、わたしの末の男の子が、おやすみを言ったところだったので、わたしたちは、子供や幼い日の思い出について話し合った。」

 

wir 「私たち」

sprachen 「しゃべる」「話す」 辞書にはsprechenが載っていた。

うむ、翻訳を見る限り過去形だ。辞書に載っているsprechenが原型でsprachenは過去形らしいぞ。

 

ところで私の手元にあるクラウン独和辞典には巻末に「動詞の活用表」がついている。sprechen→sprachenという変化が正しいことを確認するためにはじめて活用表をのぞいてみた。 

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動詞の活用法

なるほど現在形の場合はichのあとは必ずsprecheで、wirのあとは必ずsprechenなのか

過去形の場合はichのあとは必ずspracheで、wirのあとは必ずsprachenと。

面倒な感じだが現在形から過去形へはeがaになるだけのようだ。

英語だと-edをつけるだけだったが、ドイツ語はそう簡単ではなさそうだ。まあ、英語にも不規則変化動詞なるものがあるし、少しは覚悟していたけれど。

 

どうやら今後は、

wir sprachen 「私たちは話した」← wir sprechen「私たちは話す」

のように覚えた方がよいらしい。

 

da そこに

eben ちょうど今 《英》just

mein 私の 《英》my

kleiner この語句は辞書に載っていないが、意味を考えるとklein「幼い」が変化したのだろう。教科書では「末の男の子」と訳されているということは、英語の比較級か最上級みたいなものだろうか。あとで調べることにする。

Sohn 息子

uns 私たちに 《英》us

gute Nacht おやすみなさい

gesagt sagen「言う」の“過去分詞形“らしい。このレベルを理解するにはかなり時間がかかりそうだなあ。

hatte これも辞書に載っていない。検索するとこのページを発見。

「hātanの直説法現在第1人称単数形」、「hātanの直説法現在第3人称単数形」

なるほどねぇ・・・ってわかるかボケェ!直説法?第1人称?こりゃあかなり大変だ。

Kindern  KinderはKind「子ども」の複数形。

von 「~から」「~について」

Kindererinnerrungen → Kinder(こどもたち)+Erinnerrungen(回顧録)=「幼い日の思い出」

 

ここで注目したいのは、“ da eben mein kleiner Sohn uns gute Nacht gesagt hatte“がカンマで囲まれた挿入句になっていること。これを隠すと、Wir sprachen von Kindern und von Kindererinnerrungen.となる。

vonには「~から(from)」と「~について(about)」の意味が辞書の載っていたので、sprachen vonを「~について話す」と訳すことができるぞ!

 

まとめ

Wir sprachen 私たちは話した, [挿入句], von Kindern 子どもについて und そして von Kindererinnerrungen 幼い日の思い出について.

[挿入句]daそこで ebenちょうど mein kleiner Sohn私の一番幼い息子 uns私たちに gute Nachtおやすみなさい gesagt hatte (???)